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空へ
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    JUGEMテーマ:ゴールデンレトリバー

    おとといの夜、りんは空へ旅立ちました。

    前日の夜、帰宅すると、うまく歩けなくなっていて、
    翌朝は何とか散歩に行ったものの帰ってからはカーペットに寝たまま。

    お昼休みに帰宅するとまだ同じ場所にいたので水や食べ物を口元に持っていってみたけど、
    意識はあるのに反応はなし。

    仕事が終わって帰宅して、お水をあげたらいつもの食器にたっぷりと水を飲み、
    かきもちがあったのを与えてみたらぱりぱりと食べた。

    Picture042712_172058.jpg

    立とうとするので手伝って立たせようとしたけど手足は脱力したまま立てない。
    うつぶせでいたので呼吸が苦しそうで体を横にしてやった。
    息は少し楽になったみたい。

    でもいつもとは違うなあ。
    舌の先を少しだしたまま、昏々と眠り続けている。
    悪い予感がして、それからずっとそばにいた。

    飲み会だったおとうが帰宅して、リビングのカーペットで一緒に寝ることにした。

    なかなか眠れなくて少しうとうとしては目が覚める。
    ふと気づくと呼吸がだんだん弱く、遠くなってきてる。
    あわてて二階の自室で寝ていたヒロを起こし、
    3人で見守ってどれくらい経ったろうか。
    名前を呼んで背中をたたくと何度かふーっと息をして、
    足を一瞬ぴくっと動かしたかと思うと呼吸が止まり、動かなくなった。

    声ひとつ立てず、誰の手間も取らずに、苦しまずに静かに。
    いや、言えないだけで、ずっと苦しかったり頭が痛かったりしたんだろうか。
    わが娘ながら、本当に親孝行だった。
    あまりにもあっけなさすぎて、もう少し看病でも介護でもさせてほしかった。


    真夜中の2時、息を引き取るまさにその瞬間、
    斜め後ろのおうちの犬、ランちゃんが突然にワンワンと吠えた。
    そしてすぐに静かになった。
    りんがお別れを言いに行ったのだろうか。
    きっと体はそこにあるけど、魂は抜けて行ったんだね。

    カーペットに横たわる姿は寝ているときと何の変わりもなく、
    今にも目をあけて歩き出しそう。

    Picture042812_170158.jpg

    新緑に抱かれた、八重桜の鮮やかな大乗寺山の動物霊園で、
    棺に入れられたりんの亡骸は、背中にかわいいお花をたくさん背負って、
    魂のある場所へと旅立っていった。
    火葬場の職員の方たちは、事務的ではなく、とても心を込めて一緒にりんを送ってくれた。
    小さな小さなお葬式が終わり、
    煙突からりんが煙になって昇って行くのを、ずっと見ていた。

    Picture042812_164711.jpg

    思えばりんはダイの受験の邪魔もしないで、
    引っ越しが終わって落ち着く今を待っていたのかもしれない。
    おとといの昼、りんの状態が良くないことをシンやダイに連絡したけど、
    帰ってくる手配をする前に、りんは駆け足で空へいってしまった。

    火葬の後、骨はひとつ残らず拾って家に持ち帰りたいというヒロの希望を受けて、
    人間のお骨を入れるより大きな骨壺に全部拾って連れ帰った。

    Picture042912_151316.jpg

    朝起きた時、台所で野菜を刻むとき、お菓子の袋を開けるとき、
    どこからか足音が聞こえるような気がする。

    外に出かけていると、早く帰って散歩しなきゃって思う。

    家じゅうのいろんなところに、りんの息遣いや痕跡が残っていて、
    そのたびに空虚な穴がそこにある気がする。

    一緒にすごした10年はそんなに簡単には思い出にならないかもしれないけど、
    本当に幸せで満たされた10年でした。
    男の子しか授からなかった私のたった一人の娘。
    悲しいときは寄り添い、一緒に湯涌の山を歩き回った相棒。

    ちっちゃかったりんが我が家にやってきたのは今とちょうど同じ季節。
    庭には勿忘草が咲いています。
    忘れない、ずっとずっと忘れない。

    ありがとう。

    これからも私たちを見守ってね。







    posted by: おかあ | りん | 14:49 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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      posted by: スポンサードリンク | - | 14:49 | - | - | - | - |
      なんだか、ふいに気になって、以前に書いてあったアドレスを頼りに来てみたら・・・、りんちゃんの訃報を知りました。
      親孝行な娘ちゃんに思わずもらい泣きです。
      どうか、今は充分悲しむだけ悲しんでください。そしてまた今度お会いした時に、りんちゃんの思い出話をしてくださいね。
      心より 合掌。
      (昨日、私は大乗寺から大乗寺丘陵公園へと散歩に行ってきたところでした・・)
      | 酵母 | 2012/04/29 5:21 PM |
      酵母さん
      本当に不思議なことに、真夜中の2時に誰も通るはずのない我が家のあたり。
      まさに息を引き取る瞬間に隣家の犬が吠えたのよ。
      酵母さんが昨日大乗寺山にお散歩に行ったのも、不意に気になったのも、何かご縁があったのかも。
      日頃そういうことは全く気にしてない私でも、なんだか不思議に思えます。
      時々突然涙がこぼれたり、無意識のうちに探していたりしますが、
      今は悲しみに蓋をしないで自分の気持ちに正直にいようと思います。
      思い出してくれてありがとう。
      | りん | 2012/04/30 6:45 PM |









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